おかげさまで『週刊金曜日』は今週号で二〇周年を迎えました
2013年11月1日7:00AM|カテゴリー:編集長後記|平井 康嗣
編集長後記
おかげさまで『週刊金曜日』は今週号で二〇周年を迎えました。『買ってはいけない』が二〇〇万部売れた貯金が効いていますが、それだけだったらとっくに消えています。紙メディアが淘汰される中なんとか生き残っているのは、『週刊金曜日』しか記事にできないこと、言えないことをやってきたからでしょうか。
今週の特集は世界のジャーナリスティックな独立系メディアを取材しました。「ジャーナリズム」という言葉は曖昧だし業界でも嫌いな人がいます。しかし私は批判的思考と勇気をもって報じ続ける姿勢がジャーナリズムだと思っています。誰でもメディアになれますし、ジャーナリストになれます。そんな時代になりましたし、もともとそんなものだったはずです。特集に登場した人物たちを見てもそれはわかります。『週刊金曜日』も創刊当初からそれを期待し、読者参加を掲げてきました。これからはますます個人は言うべきことは言い、行動することが求められていくでしょう。あらためて身を引き締めました。 (平井康嗣)