編集長コラム「金曜日から」 編集長のコラムを公開しています。

有権者はピカピカで総花の選挙公約に騙されることなく、自公がこれまでに何をしたのかを確認してほしい。

編集長後記

 総選挙で、自民党が議席を減らすという見方が大勢のようだが、一方で300まで増やすという見方も出てきており、それはそれで受け皿である野党らをみればありうるかとも思える。結局わからないのだが、自公政権の特定秘密保護法、集団的自衛権の解釈改憲、原発再稼働、消費増税について本誌は批判してきた。有権者はピカピカで総花の選挙公約に騙されることなく、自公がこれまでに何をしたのかを確認してほしい。

 特定秘密保護法については、今週号で内部告発サイトを立ち上げる八田真行さんに話を聞いている。IT業界では当然の情報保持が記者の間では未踏の世界であるのが実態だ。公益性のある内部告発者を守るためには、早急に体制を整える必要がある。しかし体制が整っても、結局、高度な内部情報の取り扱い者は限られ特定されやすい。臺宏士さんが連続小説で描いている結末は説得力がある。

 しかし選挙にしろなんにしろ、個人がその勇気を態度で示し、知らしめることに大きな意味はある。 (平井康嗣)