「「戦争法制」は違憲」の見解が世間で反響を呼んだことに少々安堵した
2015年6月12日7:00AM|カテゴリー:編集長後記|平井 康嗣
編集長後記
憲法審査会に参考人として呼ばれた3人の憲法学者が「戦争法制」は違憲だときわめて当たり前の見解を述べたが、それが世間で反響を呼んだことに少々安堵した。安倍、菅、中谷らの自公政権は屁理屈でぬけぬけと道理を外れてきた。物事を言い換えることが永田町用語であり、それが賢いとばかりだ。「慰安婦」問題に関する単細胞な批判も然り。ただ今もぼくは、認める認めないは自分次第という暴力的な「反論理性主義」に、無力感と「大衆」を痛感していることに変わりはない。
さて今週は国会で審議中の捜査機関(警察と検察)に関する悪法の特集だ。先日は「安保マフィア」だったが、今回は「治安マフィア」を念頭においた。新聞を丁寧にみれば警察の不祥事が多いことに気づくはずだ。癒着、薬物、盗撮など挨拶代わりだ。この国会ではその警察にさらに既得権益を与える。まさに「天国」だ。マスコミも警察・検察から情報をもらっているせいか反応は鈍い。いや、そもそも憲法や「人権」に関心が薄いのか。 (平井康嗣)