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すでに失格であり退場すべき

 7月16日、自公政権が戦争法案を採決したが、首相に右ならえする与党議員の衆愚的姿がなにより気持ちわるい。民衆裁判で死刑判決を受けたソクラテスは「悪法も法なり」と語ったという。民主主義者には悪法も法だ。この国で暮らすものはこの国の民主主義の希望と絶望、不条理を受けいれる。それは手続きを踏まえて成立した法には従うという掟だ。このまま戦争法が成立すればおそらく憲法学者らによって戦後最大の違憲訴訟が起きるだろう。私も違憲だとかんがえる。しかしいちど成立すれば違憲判決がでても廃止法案が必要だ。法に頼るものは法をまもらなければならない。予算をつけないことで骨抜きにする超ウルトラCもあるが、今の野党では無理だろう。結局は民主主義の話だ。国政選挙がないなか9月の自民党総裁選が立憲政治の踏み絵となる。憲法を守らない議員は議会から退場するのが立憲民主主義の掟だ。そうでなければ日本の民主政治は崩壊する。安倍的政治はすでに失格であり退場すべきなのである。