「戦後」を考えつづける
2015年8月7日7:00AM|カテゴリー:編集長後記|admin
戦争反対、平和を守れというと、戦争と平和を知らないくせにと突っ込みを入れる輩が出てくる。日曜日に東京・渋谷でデモをした高校生はむろん、私も戦争は知らない。けれども知っている気もする。
「人を殺してはいけない」ということも日々ニュースで飛び交う「命令」だ。なぜ人を殺したこともないのにそんなことを言いうるのか。先にあげた輩はそんな挙げ足もとるのか。体験しなくともだいたいわかるものはある。そして世の中のことはだいたいしかわからないものばかりだ。
いわゆる戦争の惨禍に対する反省が日本国憲法や国際法に通底することは明らかだ。これもちょっと歴史を振り返ればわかる。しばしば押し付け憲法と批判されるが、大日本帝国憲法の第1条は大日本帝国ハ万世一系ノ天皇之ヲ統治スと書いてあった。非民主的な憲法が革命などで否定されるのは必然だっただろう。
2015年は戦後70年。しかし米軍が居座り続ける沖縄では戦後0年とも言われる。わかると思っても考えつづけていきたい。