国民をなめていないか
2015年12月18日7:00AM|カテゴリー:編集長後記|admin
先週末のある夜、ピンポーンと玄関の呼び鈴が鳴り、だれかきたのかと出ると郵便局の人だった。書留だというので見ると、案の定、個人識別番号の郵送である。マイナンバーだ。見るなり私は「いりませんから」と応えると「えっ」と男性はちょっと驚き「拒否ですか」と聞いてくるので、そうなるんでしょうねと言った。
区役所に返すからと私は署名と捺印をして、彼は帰っていった。配布は大変な労力とコストである。小誌の調べによれば、行政はマイナンバーで仕事する法的義務があるが、民間個人はそれに協力する責任はない。
私に番号が振られている事情は、住基ネットワークのときと変わらないのだが、番号は一度も使わなかったし、民間にまで大手をふって強制してくるとは不愉快極まりない。情報技術はドッグイヤーで進化とコストダウンをするから、番号受け取り拒否は愚かな反抗なのかもしれない。しかし違憲行為を続ける政府をとても信頼できないわけで、ぬけぬけと付番をする行政は国民をなめていないか。