「慰安婦」と赦し
2016年4月22日7:00AM|カテゴリー:編集長後記|admin
「熊本地震」により被災されました皆様に謹んでお見舞い申し上げます。このたびの震災の影響を受け、熊本県を中心とした九州地区において本誌の配送に遅れが生じております。特に熊本県の益城町、南阿蘇村では、お届けが困難となっている模様です。なお今後も地震の影響をうけ、配送が遅れる場合があります。何卒、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。
さて、今週号の「日本軍従軍慰安婦」への政府対応は常に批判を招く。アジア女性基金による金銭解決もそうだったが、そこに「免罪符」「赦し」をカネで買うという思想が垣間見えるからだろう。
もちろんカネは必要な状況もあるからただちに悪ではない。しかもカネはあまりに私たちにべったりと染みつき、金銭解決を批判する資格をほとんどの人は持たないだろう。
しかし「赦し」はカネで買えるものでもなく、「謝罪」の対価でもない。被害者が加害者に一方的かつ無償でふいに与える筋合いのものだろう。そこに取引や期待は生じないはずである。