編集長コラム「金曜日から」 編集長のコラムを公開しています。

日米首脳会談

 ここのところ、日米首脳会談の話題で少し食傷気味。「リラックスした雰囲気の中で、地域情勢や世界の課題について、突っ込んだ意見交換を行うことができました」(首相官邸のフェイスブックより)。

 個人的な信頼関係を築くのは勝手だが、入国禁止の大統領令をめぐって、「内政問題」を口実に”だんまり”というのは、ちょっと情けない。安倍首相の国際社会をめぐる根本的な認識が問われているわけだから、せめてもうちょっとましな対応はできなかったのだろうか。国際社会を敵に回してどうする?

 米国のお隣のカナダでは、入国禁止令が出た翌日に、トルドー首相が難民歓迎のアピールをツイッターに投稿したことが話題になっていた。

 大統領令が法廷闘争になったことで、トランプ大統領は新大統領令を検討しているという。もしかして、「(人権無視で悪名高い)日本の入管政策をモデルに検討している」と大統領に賞賛されていたりして……。安倍さん、国内の問題で”だんまり”は許されませんよ。