お金の感覚
2017年3月3日7:00AM|カテゴリー:編集長後記|小林 和子
確定申告の期限が15日に迫る。私自身は、経理に年末調整をしてもらっているのでその大変さはわからない。だから会社員は税金の重みがわからないと言われることも多い。たしかにそうだろう。
だが、個人的には家計の大変さが年々増加。そこで「週刊金曜日友の会・大宮」による「老後の貧困リスクに備える」というイベントに参加した。ファイナンシャルプランナー・近江佳美さんの丁寧な説明に、参加して得した気分。
その時にある方から、ちょっと驚く話をきいた。大手企業では、自分が給与をいくらもらっているかわからない人が少なくないというのだ。会社が給与支給明細書を配付せず、サーバー上におき、それに個々アクセスする仕組みに変わったからだという。
忙しさにかまけて見ない人もいるだろう。紙代の節約にもなるし、経理が配付する手間も省ける。だが、これではお金に対する感覚がますます薄れてしまう。政府の政策の是非についての実感もわきにくくなる。ここでも……とため息。