国鉄民営化30年
2017年4月14日7:00AM|カテゴリー:編集長後記|小林 和子
打ち合わせから戻ると、シリアのアサド政権軍の基地を米国が攻撃したというニュースが飛び込んできた。米国・共和党のなかにも異論はあるようだ。“オルタナ・ファクト”を唱えるトランプ大統領だが、今回はどんな事実にもとづき行動を起こしたのだろう。
日本では、先のイラク戦争の検証もすんでいない。情報公開訴訟が一昨年に提起され、次の弁論が6月13日、東京地裁で予定されている。
今週の特集は国鉄の分割民営化からの30年を検証した。
国労といえば、昨年末に東京南部読者会で講演された福田玲三さんを思い出さずにはいられない。1949年から国労に在籍され、メーデー事件、松川事件、三鷹事件などの裁判にも関わられた。戦後労働運動の生き字引のような方だ。
いずれも権力によるでっちあげだが、松川事件を共に闘った友人が晩年口にしたという「日米帝国主義と闘って勝ったんだからなあ」という言葉が印象的だった。それにしても、労働者はどうしていつも理不尽な闘いを強いられるのだろう。