編集長コラム「金曜日から」 編集長のコラムを公開しています。

悔しい

 予想通りではあったが、悔しい。

 総選挙の投開票のあった22日、私が行った自民党開票センターは、通常30人くらいの記者が使う自民党本部内の記者クラブで、150人から200人の報道陣が詰めかけていた。テレビカメラが15台、スチールカメラが10台で3列……。

 実はN放送の記者がそのようにレポートしていたのだ。この記者、自民党の公約を「奇策をてらわないまっとうな公約」と持ち上げていて気になる。ひな壇の中央正面のゾーンには、ピンクリボンをつけた(記者クラブ所属の?)映像担当記者以外は立ち入る権利がない。

「尻の肉がもげそう」。途中、正面ゾーンで脚立に座っていたカメラマンが、苦痛に顔を歪めながら立ち上がる。他のカメラマンも一斉に立ち上がり身体を伸ばす。「立ちレポ」ゾーンで身動きできないこちらは、何時間も立ちんぼだ。おまけに頭上でカメラを構える人がいて、よくぶつかる。

 とにかく“狂騒の1日”は終わった。今後は「憲法改正」発議に、リベラル勢力がどう対抗するかだ。