144国中、日本は114位
2018年8月10日7:00AM|カテゴリー:編集長後記|小林 和子
ニュージーランドでは首相が6週間の出産休暇があけて公務に復帰した。パートナーが育児に専念するという。かたや日本では、女性の医学生・医師の数を抑えるよう、医学部入試で点数操作が行なわれていたことがわかった。
東京医大の女子受験者に対する一律減点操作の記事には目を疑った。いい悪いはともかく大学入試は点数だけが支配する世界と思ってきたからだ。
このニュースに北原みのりさんが同大学の前で抗議のデモを呼びかけ、多くの女性たちが声をあげた。ジェンダー・ギャップ指数が144国中114位という悲しい状況は、こういうところで着実に作られてきたのだと呆れながら合点した。その後、3浪、4浪以上の受験生もそれぞれ減点されていたことがわかった。どういう価値観か?
医師の働く職場の劣悪さが問題になって久しいが、女性医師がもっと増えていたら、働き方改革はおのずと進んでいたに違いない。翻って自分たちの職場では……。それぞれの業界での問い直しが始まっている。