大切な節目
2020年3月6日7:00AM|カテゴリー:編集長後記|小林 和子
安倍晋三首相の“独演会”は凄かった。新型肺炎対応をめぐる記者会見のはずが、記者の質問は無視して決意を滔々と述べる。
予定を16分超過したところで終了。「まだ質問があります」という江川紹子さんの声を無視して退場。公的な行事が待っていたわけではないことが首相動静でばれてしまう。
小中高等学校などに臨時休校を要請した根拠を教えてほしいな。こんな前例を残してはいけないから。
私的なことで恐縮だが、高校3年生の子どもの卒業式は放送を使って教室で行なわれるときいた。参加は教職員と生徒だけ。親はおまけだからいいと思う。
そういえば、この子の学童保育の卒室式が3・11直後だった。計画停電のなか、ろうそくのほの暗い教室で行なわれた。写真係の私は焦った。みんなで手を合わせた黙祷が心に残っている。どんなかたちであれ、大切な節目であることに違いはない。
東京の都立高校卒業式も同様に、来賓・保護者なしで行なわれるという。校歌斉唱なし、ただし「君が代」斉唱はあり。なんと!