政治家の仕事
2020年4月3日7:00AM|カテゴリー:編集長後記|小林 和子
新型コロナ対策として人が家にこもることで発生する需要を「巣ごもり需要」というのだと、今週号の特集で知った。
そういうときでも、必要物資を運んでくれるのがドライバーさんたちだ。想像はしていたが、かなりきつい職場であることがわかった。今回の需要急増でさらに大変だ。
コロナ対策についての安倍晋三首相による3月28日の会見は、具体策を期限を切って打つという姿勢がみられなかった。たとえば貯蓄が十分でない単身世帯で、働き口が今回の騒動によって失われた場合、どうしたらいいのか。ほかにも、奨学金をもらいバイトをして大学に通っている学生もいる。バイト先の居酒屋が自粛で閑古鳥。自宅待機では生活が成り立たない。
食べられない人を1人でも出さないのが政治家の仕事とすれば、所得制限などと悠長なことを言ってる場合ではない。まず全員に現金支給をして、あとで調整をする方法があってもいいのではないか。経済的弱者に負担がより重い消費税の減税は有効だと思うのだが。