時間をかけて
2020年6月5日7:00AM|カテゴリー:編集長後記|小林 和子
ピカピカの小学1年生と保護者が何組も手をつないで向こうから歩いてくる。そうか、きょうは入学式。小雨の降る中、校門前では先生が待機し、児童らが間隔をおいて入場できるように取り計らっていた。
学校が再開すればしたで、コロナウイルスの感染回避のために毎日の生活で気をつけなければいけないことがあってたいへんだ。第2波、第3波の心配もある。
東京都立高校の場合、夏休みと冬休みが極端に短くなるようだ。それもどうかな、と思う。かりに栄養が不足している期間があったからといって、いきなり多量の栄養を与えられても摂取できるものではない。勉強も同じだ。
コロナ禍でストレスもたまっているだろうし、不安もある。無理は禁物だ。短期間で解消するのではなく、時間をかけて通常生活にもどれるといい。
「9月入学」をこの機会に、という話もあるが、無理がある。政治家のポイント稼ぎのために現場が犠牲になるのは言語道断と思っていたら「来年度導入断念」。よかった。