正直驚いた
2020年8月21日7:00AM|カテゴリー:編集長後記|小林 和子
慶應義塾大学病院への検査入院が発表されて、この間くすぶっていた安倍晋三首相の健康不安説が信憑性を増した。ポスト安倍をめぐる動きも一気に活発化するのだろう。
などと書きながら、一方で、一個人の健康状態にさまざまな思惑が交差し、それがニュースにされてしまう政治家という仕事はつらいものだなあと感じたりする。このタイミングでただの「入院」はありえないということでしょう。
もっとも安倍さんの場合は、これまで投げかけられたさまざまな疑惑が、自身の降板で一気に解明されてしまうという別種の不安がお強いのかもしれませんが。お察しします。
モリカケからはじまる一連の疑惑は安倍長期政権のおごりとも言われる。今週号で取り上げた産業遺産情報センターの特集をみると、安倍政権の体質そのものにしか思えない。
今回“おともだち疑惑”が投げかけられているのは加藤康子センター長だ。加藤氏の月刊誌への執筆記事には正直驚いた。何に驚いたのか──まず、今週号の特集を読んでいただきたい。