強行するのか
2021年4月2日7:00AM|カテゴリー:編集長後記|小林 和子
ケチがつき通しの東京五輪・パラリンピック。ここにきて米放送局NBCのサイトに東京五輪批判「聖火は消されるべきだ」が掲載されたことで、内外に衝撃が走っている。
内容的には、今週号アンテナ欄での「聖火」の問題点の指摘や、既刊号で追及してきたことに尽きるが、取りあげたのが米国内で五輪放映権を持つNBCだったので無視できない事態となったのだろう。
執筆者のボイコフ氏は元米国サッカー五輪選手で米パシフィック大学教授。2019年、来日して福島視察ツアーに参加された。同年本誌8月23日号で藍原寛子さんのインタビューにこたえている。
「移動の間、線量計を見ていたが、最も高かったのは3・77マイクロシーベルト/時間」「除染廃棄物の黒いピラミッドも見えた」、そして「安倍首相の言葉とは正反対に、事態はまったくコントロールされていなかったことが、ここに来れば明白に分かる」とも。
事態は多少変わったのかもしれないが、コロナの問題も加わった。IOCはそれでも強行するのか。