自民党総裁選
2021年10月1日7:00AM|カテゴリー:編集長後記|小林 和子
今週号が校了した翌日に自民党の新総裁が決定する。読者の方が手にする頃には各メディアが新総裁について派手に報じている最中だろう。
医師向けの情報配信サイトが1000人の会員に次期総裁をめぐりアンケートを採っていた。新総裁が最も注力すべき政策として「経済・財政政策」をあげている人が「新型コロナ対策」をあげている人を抜いてもっとも高かったことが興味深かった。
長期の自民党政権下で、経済の舵取りがうまくいっていないことは確かだ。大沢真理東京大学名誉教授は「短期的に、科学的合理性をもつコロナ対策こそが最も有効な経済対策」と発言されていた。なるほどと思う。現状のコロナ対策には多額の税金が投入されている。だが、すべての緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が解除される段階になっても、渡るべきところにお金が渡っているという実感が持てないのはなぜか。
そもそも「科学的合理性」のある対策など見たためしがない。利益誘導が最優先されるのだろう。