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本誌記事をめぐる裁判のご報告

 本誌記事で名誉が毀損されたとして会社経営の男性(以下、原告)が本社と筆者に損害賠償を求めた裁判の控訴審判決の言い渡しが昨年12月10日、大阪高裁(松井英隆裁判長)でありました。

 当該記事は2018年7月6日号に掲載されたもので、ジャーナリストの成田俊一氏が執筆した「警察の闇 暴力団の破門状事件めぐり京都府警が過去を隠した男」です。

 記事では、複数の証人の証言をもとに原告が元暴力団組員であった可能性が高いことを疑惑として指摘しましたが、原告は組員ではなかったと争っていました。

 1審京都地裁判決(20年9月28日)では、本社と成田氏に対し、連帯して110万円を支払うよう命じましたが、原告と筆者、本社は控訴しました。

 2審で原告は本社と筆者に1100万円の損害賠償を求めていました。大阪高裁は、1審判決を支持し、本社と成田氏の控訴を棄却。本社は最高裁判所に上告しました。(文聖姫)