編集長コラム「金曜日から」 編集長のコラムを公開しています。

ウクライナ侵攻1年

 昨年ロシアがウクライナに侵攻してから、2月24日でちょうど1年が過ぎた。当初は停戦交渉の動きもあったが、もはやここまで来ると、戦争の終わりは見通せない。ウクライナのゼレンスキー大統領に至っては、米欧諸国を回り武器の提供を求めている。この1年間で、ロシアとウクライナの兵士、ウクライナの民間人にはおびただしい犠牲者が出た。隣国ポーランドにもミサイルが落ち、死者が出た。多くのウクライナ人が祖国を離れ、外国での生活を余儀なくされている。どれほど多くの人々に被害が及んでいるのか。改めて戦争の愚かさを噛みしめる。 

 今週号では「ウクライナ戦争」を特集した。現地で取材を続ける写真家・尾崎孝史さんのルポをはじめ、遠藤乾・東京大学大学院教授、我部政明・琉球大学名誉教授、駒木明義・『朝日新聞』論説委員に寄稿していただいた。

 今月から「きんようカレンダー」と題して、前月の出来事と来月の予定を掲載する。資料として活用していただけると幸いです。(文聖姫)