女子サッカー北朝鮮戦観戦記
2024年3月8日7:00AM|カテゴリー:編集長後記|文聖姫
2月28日に東京・代々木の国立競技場で行なわれたサッカーの試合を見に行った。パリ五輪女子サッカーアジア最終予選、北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)対日本の第2戦だ。24日にサウジアラビアで行なわれた第1戦はドローだったので、この日の試合で勝った方が出場権を獲得できる。私は北朝鮮の応援席に座った。チームカラーの赤のTシャツやトレーナー、セーターを着た人たちとともに「イギョラ(勝て)!」と書かれたビニール製の応援棒を叩きながら、声援を送った。
試合は2対1で日本が勝利したが、互角の戦いだった。贔屓目ではなく、北朝鮮の方が実力的には勝っていたと思う。チャンスを着実にものにした日本に勝利の女神が微笑んだ。いい試合を見させてくれた両チームの選手たちに拍手を送りたい。よかったのは、試合結果を伝えるニュースに北朝鮮チームにも好意的なコメントが多く寄せられていたことだ。スポーツは時に政治を動かす。冷え切った日朝関係の雪解けのきっかけになればうれしい。(文聖姫)