編集長コラム「金曜日から」 編集長のコラムを公開しています。

自民党への「ノー」

 自民党のおごり高ぶりに有権者は「ノー」を突きつけた。4月28日に行なわれた衆議院補欠選挙は、東京15区、島根1区、長崎3区のいずれも立憲民主党の候補者が勝利した。自民党は候補者擁立を見送った選挙区を含むすべてで議席を喪失した。

 保守王国として知られる島根でも立憲の元議員、亀井亜紀子氏(58歳)が早々と当選を決め、東京15区では過去最多の9人による争いを勝ち抜いた立憲の新人、酒井菜摘氏(37歳)が当選した。長崎3区では日本維新の会候補と一騎打ちの末、立憲の前議員、山田勝彦氏(44歳)が当選した。本誌4月12日号は「衆議院3補選の結果次第では、岸田政権の崩壊が見えてくる」と解説していた。さて、今後の展開はどうなるか。東京15区では、乙武洋匡氏(48歳)の結果が振るわなかったことも話題に。応援した小池百合子東京都知事の影響力にも陰りが見える。

 今号の校了日は5月2日です。連休中の出来事は5月17日号以降の掲載になることをご了承ください。(文聖姫)