編集長コラム「金曜日から」 編集長のコラムを公開しています。

「雨ニモマケズ」

 7月20日の夜、東京の吉祥寺に出かけた。合唱団ブレーミアのライブを見に行くためだ。会場に向かう途中、雷が鳴り大雨が降り出した。小さな折り畳み傘はほとんど役に立たず、会場に到着した時には結構濡れていた。で、一曲目は「雨ニモマケズ」(マジか)。あの宮沢賢治の有名な詩をアメージンググレースの曲に乗せて歌った。ライブは「雨にも負けず」行った甲斐があった。一般的に抱く合唱団のイメージとは異なる。「世界中の歌の中から探し出し、自分たちで訳詞・編曲して歌う」(公式サイトより)。この日も、「涙そうそう」など日本の曲の他、「Hey Jude」や「My Way」なども披露された。それが全部ブレーミアのオリジナル訳詞だから面白い。ゲストのミラクル・オブ・ビーイングの歌と演奏も素敵だった。メンバーの一人、松井良輔さんは『週刊金曜日』の愛読者だ。前編集長の小林和子に誘われて行ったが、ファンになった。大阪と東京で開催する年に一度のライブが活動の中心だ。来年は結成40周年。来年も行きますよ〜。(文聖姫)