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「すき家」残業代未払い訴訟――宮城で勝利報告集会
2010年11月19日6:38PM
牛丼チェーン「すき家」を経営するゼンショーのアルバイト店員三人が未払いの残業代など九九万円の支払いを求めていた裁判が、今年八月に会社が原告の主張をすべて認めるという「認諾」で終了した。この全面勝利を受けて二日、原告らの勤務する宮城県仙台市内で勝利報告集会が開催され、「裁判を応援する会」が結成された。
原告の福岡淳子さん(四三歳)らは、未払い残業代等について「首都圏青年ユニオン」に加入し団体交渉を行なってきたが、ゼンショーは団交を拒否。そこで二〇〇八年四月に東京地裁に提訴していた。ゼンショーは中央労働委員会などの救済命令にもかかわらず団交を拒否し、東京地裁に取消訴訟を提起。四日に第一回口頭弁論が行なわれている。
福岡さんは「勝利できてとても嬉しい。しかし組合員のいる店舗で定期昇給が行なわれないなどの差別が今も続いている」と話した。同ユニオンの武田敦委員長は「会社が裁判の最終段階で白旗をあげたのは裁判と運動で追い詰めた成果だ」と述べた。みやぎ青年ユニオンの大友聡志委員長は「宮城でも非正規労働者からの相談が増えている。『裁判を応援する会』を宮城でも広げていきたい」と意気込みを語った。弁護団では今後、ゼンショーに対する慰謝料請求などの訴訟提起も検討している。
(大山勇一・首都圏青年ユニオン弁護団)