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不当逮捕された崔檀悦さんの救援報告会
2011年2月8日7:07PM
昨年12月4日、排外主義グループのデモ参加者に暴行を加えたとして逮捕された崔檀悦さんの救援報告集会が1月23日、事件のあった東京・渋谷区で開かれた。「朝鮮学校を日本からたたきだせ!」などと叫ぶデモ隊の前に「民族教育の権利を守るぞ! 阪神教育闘争の精神を受け継ぐぞ!」と書かれたバナーを持って立った崔さんは、デモ参加者に集団暴行を受けた。警察は保護と称して崔さんを渋谷署まで連れて行き、暴行容疑で逮捕。
事件を担当した萩尾健太弁護士は「暴行の加害者であるどころか、本人は集団暴行で頭部や目の下などにケガを負っており被害者なのは明白」と話す。
起訴猶予となった崔さんは「2002年を境に朝鮮人・韓国人・中国人などを蔑視する気風が高まった。ここ数年の朝鮮学校に向けられる差別的視線をどうにかしたい、剥奪されている民族教育の権利を守りたいと思い行動した」と語る。
激励トークで登壇した朝鮮語翻訳家の米津篤八さんは「1948年の朝鮮学校閉鎖令以来、民族教育への弾圧は続いている。活発化している『在特会』などの排外主義団体は右翼の跳ね上がりなどではなく日本人全体の問題。今回の事件は、関東大震災の時に起こった朝鮮人虐殺事件の(千葉県福田村〔当時〕における)自警団の扱いとダブる。社会全体の容認がこうした事態の背景にある」と問題提起した。
(原田成人・業務部、1月28日号)