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経産省前で若者4人がハンスト10日間

2011年10月5日6:43PM

ハンストを実行した若者とサポーターたち。(写真/井高恭彦)


「原発ゼロ社会」を訴える4人の若者が東京・霞ヶ関の経済産業省前に座り込み、9月11日~21日の10日間、水と塩だけで過ごすハンガーストライキを実行した。

 実行者は岡本直也さん(20歳)、米原幹太さん(21歳)、関口詩織さん(19歳)、山本雅昭さん(22歳)。

 福島の事故以後も山口県上関町で原発新設の調査工事が着々と進められているほか、定期点検中だった泊原発3号機が耐震検査も無しに営業再開に至った。「原発という負の遺産をこれ以上背負いたくない」。強い危機感を抱いて、身を削る過酷なハンストを決意した。といって誰を責めるでもなく、声を荒げるでもない。ただひたすら毎日、朝から夕方まで座り続け、応援に訪れた沢山の人たちと言葉を交わした。

 ホームページ、ツイッター、Ustreamによる実況中継も絶大な効果を発揮した。更新や撮影は、彼らを支える数人のサポーターが担当。20日時点で900人を超える賛同人が署名を寄せた。また、全国の支援者から「経産省前の若者たちへ」という宛先で、水、電池、タオルなど各種の物資が届いた。枝野幸男経産相は就任会見で「(原発問題は)国民的な議論で結論を出すことだ」と、彼らのハンスト行動に批判的なコメントを発した。「その通りだが、未だ国民的な議論は始まっていない。僕らの行動がきっかけになればいい」。若者たちの想いは届くか。

(井高恭彦・ジャーナリスト、9月23日号)

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