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尖閣ツアーに国会議員含む120人が参加

2012年7月12日6:21PM

漁船に乗るツアー客。後方が尖閣諸島。(写真/瀬川牧子)

「尖閣諸島で魚を釣ろう!」を名目にした尖閣ツアーが実施された。「頑張れ日本全国行動委員会」(代表=「チャンネル桜」水島聡代表)の主催で、国会議員6人を含む約120人が参加。漁船14隻で石垣港から航海したが、実際は片道約7~8時間もの長旅と船酔いで魚釣りをする姿は見られず「尖閣は日本の領土だと中国そして日本に示したい」というのが本音のようだった。

 自民党からは下村博文、平将明、西田昌司、民主党から高邑勉、森岡洋一郎、向山好一の各国会議員。そのほか鈴木正人・埼玉県議、松浦芳子・杉並区議、野田数・東京都議らが参加。石垣市の中山義隆市長が歓迎のあいさつをし、筆者に対しては「尖閣諸島に石垣島の漁師らが休憩できる休み場や燃料補給所を造ってほしい」と話した。

 ツアーは6月9日夜10時ごろ石垣漁港から出発、翌10日早朝に尖閣周辺海域に到着。到着するやいなや、複数のカメラマンがスキューバ・ダイビングで海底の撮影や調査を実施していた。

 一部報道では、中国船が来て、尖閣諸島で漁業をする石垣島の漁師らが迷惑を蒙っているといわれるが、漁師によると、実際はここ10年、原油価格の沸騰で石垣漁港から7~8時間もかかる尖閣諸島まで出かける漁船はほとんどいない。「片道だけで燃料9万円かかる!」とは若手漁師の叫びだ。

(瀬川政子・ジャーナリスト、6月29日号)

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