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28日結成の「緑の党」――会員千人に達する勢い

2012年7月23日6:01PM

 反原発、反消費税増税、反TPPなどを掲げ、七月二八日に結成が予定されている「緑の党」。準備を進めている「みどりの未来」(事務局・東京都杉並区)によると、六月末時点での入会者(サポーターを含む)および結成大会参加登録者数は九〇〇人近く、結成大会までには目標の一〇〇〇人に達する見込みだという。

「みどりの未来」は昨年の「3・11」直前には会員四〇〇人ほどだったが、その後、月数十人ペースで増加。「緑の党」結成に向けては今年二月に第一回準備委員会を開き、五月以降は各地で公開討論会を開いている。入会者のうち約七〇人が全国各地に散らばる現職議員だ。結党後「みどりの未来」は党に合流する形で解散。二〇一三年夏の参議院議員選挙に候補者を送り込む予定だ。そのための選挙資金「一億円カンパ」も呼びかけ、六月末で寄付金は当面の目標を上回る一〇〇〇万円超となっている。

「緑の党」はドイツをはじめ世界九〇カ国ほどに政党ないしグループがある。アジアでは韓国、モンゴル、フィリピン、台湾などで政党が活動。国情によって影響力は異なるが、フランスでは六月の総選挙で議席三倍増、閣僚を二人送り込んだ。みどりの未来はこれら各国の緑の党と連携している。

 副運営委員長の宮部彰さん(五九歳)は「七月二八日の結成大会、二九日の結成イベントにはドイツ、オーストラリア、台湾の緑の党が来てくれる。来年の参院選へ向けて船出したい」と話す。

 その参院選だが、全国比例区を中心に選挙区あわせて一〇人の男女同数の候補者を目標とし「東京などの大都市と、なんとしても福島から立候補させたい。民主党に裏切られ、新自由主義に批判的な人たちにアピールしたい」(宮部さん)としている。

「みどりの未来」事務局(電話番号03・6454・6068)。

(本誌編集部、7月6日号)

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