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傍聴申請者リストを警察に!?――保安院に質問状
2012年7月25日4:48PM
国際環境NGOのFoE Japanや福島老朽原発を考える会、原発を考える品川の女たちの市民三団体は一〇日、経済産業省の枝野幸男大臣と原子力安全・保安院の深野弘行院長に対し、保安院が意見聴取会への傍聴申請者リストを警察に渡したとされる疑惑について、質問状を提出した。
この疑惑は、市民の視点から映像ジャーナリズムの活動を続けている「OurPlanet-TV」が七月二日に開かれた保安院の意見聴取会で、一般傍聴者が別室での傍聴を強制された問題について、小林勝室長に取材した際に表面化したもの。
同室長は収録されたビデオで、「警察の方には、いつも傍聴人の方の、どういった方が来るかっていう相談をするんですが、そこでは警備の都合上、やっぱり分けていただけないかというようなこともあったんで。夕べ判断しました」と発言。さらに、「傍聴人の方のリストを見て」「判断させていただきました」とも述べている。保安院は傍聴希望者に対し、事前に氏名を記入させる手続きを課しているが、同室長の発言から保安院が警察との「相談」の際、恒常的にリストを見せていることが窺える。
このため質問状では、「警察への情報提供は、個人情報の目的外使用」で個人情報保護法違反であり、「国民の基本的な権利である『知る権利』に対しても大きな制限が加わる可能性を否定できません」と強く保安院を批判。さらに、(1)警察と共有している情報の内容(2)「相談」にあたった保安院・警察両者の氏名(3)「相談」の具体的内容――等の点について、七月一七日までに回答するよう求めている。
(本誌編集部、7月13日号)
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