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「龍基金」ワタミ過労自殺遺族が受賞
2012年8月28日6:00PM
第6回「過労死をなくそう!龍基金」中島富雄賞授賞式が8月5日、東京都内で行なわれ、居酒屋「和民」に入社しわずか2カ月後に過労自殺した森美菜さん(当時26歳)の両親、森豪・祐子さん夫妻に贈られた。ご両親は今年2月に労災認定を勝ちとり、ワタミ(株)(渡邉美樹会長)に謝罪などを求めて交渉中だ。
同基金(中島晴香代表)は飲食店チェーン大手「すかいらーく」店長で2004年8月に過労死をした中島富雄さんの遺志を継ぎ、過労死をなくすために貢献した団体・個人を表彰している。
同賞の選考委員の一人で過労死弁護団全国連絡会議事務局長の玉木一成弁護士は「過労死は増加傾向にあり、とくに若い世代の精神疾患による自殺が増えている」と指摘。過労死を生み出す社会の土壌を変えるため「過労死防止基本法」の制定を呼びかけていることにも触れた。
森さん夫妻は、美菜さんが過労自殺した経緯と、ワタミの誠意のない言動への怒りを示し「ワタミ全社に、娘の思いをわからせたい。理不尽な長時間労働にNOと言える社会に、企業に改善させる取り組みをみなさんと一緒に」と声を詰まらせた(関連記事13ページ)。
授賞式後、NPO自立生活サポートセンター「もやい」代表理事の稲葉剛さんが「生きる権利が守られる社会へ」と題し講演した。
(片岡伸行・編集部、8月10日号)
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