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反原連と野田首相が面会 4項目を直接要求

2012年9月10日5:30PM

面会後に会見を開く首都圏反原発連合。(写真/伊田浩之)

「野田首相は『Never, never, never, never give up』(1月4日年頭会見)とおっしゃいました。この言葉をそっくり野田首相に申し上げたい。私たちは決して、決して、決して、決してあきらめません。あきらめないだけではありません。3月11日に起こったあの事故と、それによって失われたもの、それを絶対に決して忘れない。そして、だから原発を絶対に決して許さない。政府が原発を止めますとはっきりと言わない限り、ぼくらはこの抗議を決して止めない」――首相官邸前での再稼働反対行動などを呼びかけている首都圏反原発連合は8月22日、官邸で野田佳彦首相に面会した。直接要求したのは(1)大飯原発の再稼働中止、(2)検査で停止中の全ての原発の再稼働をさせないこと、(3)国策としての原子力政策を全原発廃炉の政策へと転換すること、(4)原子力規制委員会の人事案の白紙撤回――の4項目。子どもたちを被曝の危険性がない場所へ集団避難させることなど福島からの要望も伝えられたが、野田首相は「人事は国会に判断していただく」などと述べるにとどまった。

 同連合のミサオ・レッドウルフさんは、面会後の会見で野田首相の印象を「(話している人の)目をあまり見ない人」と話す。人々の声に耳を貸さない野田首相の「本質」がより明らかになった。官邸や関係省庁前での抗議行動はさらに激しさを増しそうだ。

(伊田浩之・編集部、8月31日号)

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