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「さようなら原発集会in日比谷」に6500人参加

2012年10月31日5:49PM

パレードする集会呼びかけ人たち。(写真/伊田浩之)

 大江健三郎さんや鎌田慧さんらが呼びかけた「さようなら原発集会in日比谷」が10月13日、東京・日比谷野外音楽堂で約6500人(主催者発表)が参加して開かれ、青森県大間町の小笠原厚子さんが電源開発(Jパワー)による大間原発建設再開を強く批判した。

 小笠原さんの母、故・熊谷あさ子さんは半農半漁の暮らしを続けながら、建設予定地の土地買収を拒否し続け、電源開発は炉心の位置をずらすなど異例の対応を迫られた。東日本大震災で建設は中断していたが、10月1日、北村雅良社長が建設再開を発表した。

 政府は2030年代の原発ゼロを目指すとして原発の新増設は認めない方針だが、「稼働期間40年」という原則を当てはめると、同原発は50年代以降まで運転が可能となり、矛盾する。

 小笠原さんは集会で「母が強硬ないじめや嫌がらせ、村八分に耐えられず土地を売っていたら、2010年には大間原発は稼働し、3・11を迎えていたかもしれない。事故が起きたら全国の国民が被害者になる。政府は『原発ゼロ』と言ったんじゃないんですか。政府は嘘つきです」と訴え、拍手を浴びた。 

 参加者らはこの後、日比谷公園から東京電力前、銀座、東京駅、常盤橋公園までパレードし、道行く人に原発からの脱却を訴えた。東京電力前では警官による過剰警備が目立った。

(伊田浩之・編集部、10月19日号)

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