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第8回やより賞にフィリピンの活動家
2012年12月25日5:40PM
今世紀を戦争と性差別のない世紀にするために活動する女性に贈られる女性人権活動奨励賞(やより賞)は第8回の今年、フィリピンで活躍するアルマ・G・ブラワンさんに贈られ、贈呈式が12月1日、東京・早稲田で行なわれた。
スービック海軍基地が存在した当時、周辺のバーで働いていたブラワンさんは、性産業の搾取と暴力を身をもって知り、性産業に従事する女性たちと、米軍人を父に持つその子どもたちのより良い暮らしのため、「ブックロード(「絆」の意)センター」を1987年に組織する。同センターは、子どもや女性たちが立ち寄り息抜きできる場所であり、性産業を抜け出す生活手段を構築する場所でもある。授賞式でブラワンさんは「米軍基地はなくなっても米国とフィリピンには軍事基地協定があり、定期的に米軍が滞在する。そのため人身売買や買春が続いている」と指摘。それらの被害を防ぐ人権セミナーや、マッサージ技術のトレーニングなど活動の様子を写真で紹介し、「やより賞はゴールではなく、女性と子どもの人権を守っていくという決意を固めるスタートとなった」と述べた。
また、やよりジャーナリスト賞は、「慰安婦」問題や基地と女性などの問題に取り組んできた『沖縄タイムス』記者の謝花直美さんが受賞。ジャーナリスト特別賞は、市民メディアのシステムを作った功績からOurPlanet-TVが受賞した。
(宮本有紀・編集部、12月7日号)
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