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尖閣問題でモメても草の根で交流活発化
2013年1月9日5:34PM
尖閣問題を機にナショナリズムが煽られ日中関係は戦後最悪といわれる中、草の根の民間交流が活発化している。
関西では、中国国歌の作詞者で劇作家の田漢さん(1968年没)を顕彰し、文化交流で日中の友好と平和をと田漢文化交流会(竹下道子理事長)が発足。関西在住が長かった作家の故・谷崎潤一郎さんとの交流紹介、相互に影響を受けた作品の研究発表や中国音楽などを軸とした「日中両国文学者交流セミナー」が11月、兵庫県神戸市と芦屋市で開催された。田漢さんの姪の田偉さんが主宰する東方文化芸術団との共催。
今後は中国語講座や留学生の夢を語る会をはじめ、来年2月に「白蛇伝」紙芝居公演、3月に田漢さん生誕115周年記念の歌合戦などを予定している。
こうした文化交流とは別に、神戸の日本語学校から不当解雇された王亮さん(33歳)を支援する動きも本格化。王さんは蘇州大学を卒業後、京都教育大学で情報教育を専攻、神戸の日本語学校に就職したが、2010年6月に「仕事ができない」として解雇された。納得できない王さんは兵庫労連の神戸地域労働組合に加入して闘い、裁判は来年2月8日に結審、夏までに判決の予定だ。
支援者らはこの間、「王亮さんと語る会」などで交流を広げ、日中友好協会兵庫県連合会も支援に乗り出している。
(たどころあきはる・ジャーナリスト、12月14日号)