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福島など東日本太平洋沖の8港で調査――魚介類8体からセシウム検出

2013年7月2日3:09PM

サンプリングに協力してくれた小名浜港の釣り船。(提供/グリーンピース・ジャパン)

サンプリングに協力してくれた小名浜港の釣り船。(提供/グリーンピース・ジャパン)

 国際環境保護を促進するNGO(非営利団体)グリーンピース・ジャパンの調査で、東日本太平洋沖で獲れた二四の魚介類のうち、八検体から放射性セシウムが検出されたことがわかった。特に、海草のフクロフノリは深刻で、セシウム量は基準値とされている一キログラム当たり一〇〇ベクレルを超えた。

 同調査は、五月八~一〇日に宮城県・福島県・茨城県・千葉県の八つの港で採取した魚介類を対象に実施された。調査は不定期に行なわれ、今回は一九回目となる。

 フクロフノリは、福島第一原子力発電所から南に約一〇キロメートルにある富岡港のテトラポットから採取。基準値を超える一〇九・九ベクレル(一キログラム当たり)のセシウム137と、五七・一ベクレルのセシウム134が検出された。

 また、同約三〇キロにある久之浜港の岸壁から採取されたワカメからは、八・八ベクレルのセシウム137が検出。このほか、同約五五キロにある小名浜港のすぐ沖で採取されたアイナメ(二六・七ベクレルのセシウム137と、一三・八ベクレルのセシウム134)など、計八検体から放射性セシウムが出た。

 セシウム134と137は、放射性核種の数が半分になるまでの時間である「半減期」がそれぞれ、約二年、約三〇年とされている。

 グリーンピース・ジャパンはホームページ上で、同調査結果に加え、サンプル採取の際に話を聞いた漁業関係者、釣り人、釣り船船長、魚屋店員などの話を公開している。

 また、食卓に並ぶ魚介類の約七〇%を販売するスーパーマーケットに安全対策の強化を求めるオンライン署名や、東京電力や安倍晋三首相に汚染水海洋排出の中止を呼びかけるオンライン署名(URL http://www.greenpeace.org/japan/susea2/)を実施中だ。

(グリーンピース・ジャパン、6月7日号)

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