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村山、野中、石原氏らが同席――“日本を憂う”円卓会議

2013年7月22日4:50PM

石原氏(右上)や、村山氏(左上)らが参加。中央の空席には野中氏が着席した。(撮影/野中大樹)

石原氏(右上)や、村山氏(左上)らが参加。中央の空席には野中氏が着席した。(撮影/野中大樹)

 今の日本を憂えているという政界長老らが参院選公示前の六月三〇日、東京都内のホテルで円卓会議を開いた。呼びかけ人は亀井静香元国民新党代表(現みどりの風)。

 出席したのは元首相の村山富市氏、官房長官を務めた野中広務、仙谷由人両氏、日本維新の会共同代表の石原慎太郎氏、元自民党参議院議員会長の村上正邦氏ら一〇人。会議自体は非公開だった。

 亀井氏は会議終了後、「憲法、選挙制度、外交防衛、経済、マスコミ、いろいろ意見が出た」と報告。「(憲法九六条改正について)手続き論の話でごまかしている。日本をどうするかという本質的な議論がない」「諸悪の根源は選挙制度」などの意見があがったという。アベノミクスについては、「こんなことでは経済はどうにもならない」といった声が出た。

 会議開始後、仙谷氏が早々に席をたち、つづいて村山氏と野中氏が談笑しながら会場を後にした。

 この日出席はしなかったが、呼びかけ人には久間章生氏、古賀誠氏、武村正義氏、渡部恒三氏らも名を連ねた。女性の名はなかった。

 共同声明や合意文書などはない。亀井氏は今後の活動方針についても明言を避けた。

 集まった「百戦錬磨の人たち」(亀井氏)は、今後、どのような言動に出るのか。石原氏は四日の街頭演説で早速、野中氏を罵倒。「石原が尖閣を買おうと言って日中関係が悪くなったとアホなことを言っている野中広務という男がいる。どうかしているよこの男は」。この円卓会議、次は開かれないようだ。

(野中大樹・編集部、7月12日号)

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