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舛添氏の「蔑視発言」許さない――連帯広げた女性たち

2014年2月26日6:25PM

「女たちの会」の立ち上げ会見=2月6日、東京都内で。(撮影/片岡伸行)

「女たちの会」の立ち上げ会見=2月6日、東京都内で。(撮影/片岡伸行)

「女は生理のときはノーマルじゃない。そんなときに国政の重要な決定、戦争をやるかどうかなんてことを判断されてはたまらない」「女性は本質的に政治に向かない」などの女性蔑視発言をする男(舛添要一氏)を当選させてはならないと、「舛添要一を都知事にしたくない女たちの会」は東京都知事選投開票日前日の2月8日、東京・新宿の舛添要一選挙事務所を訪れ、わずか2日間ほどで集まったインターネット署名3670人分の賛同者リストなどを提出した。その願いは叶わなかったが、立ち上げからわずか数日で広範な「反舛添」の声が集まったことで、同会では「女たちの連帯」に手応えを感じたようだ。

 選挙終盤の5日夜にサイトを立ち上げ、翌6日に俳優の木内みどりさんら十数人が都内で立ち上げ会見を開催。サイトへのアクセスは3日間で13万に達するなど、支持する政党も都知事候補も異なる幅広い女性の共感を集めた。同会のほかに1日にアカウントを作成した「舛添に投票する男とセックスしない女達の会」もネット上で反響を呼び、『ル・モンド』など海外主要紙が「セックス・ストライキ」などと報じたが、いずれも日本の主要メディアは黙殺した。

 すっかり「女性の敵」となった格好の舛添氏だが、冒頭の発言のほか「奴らはカネを持ってる。日本の預貯金の半分はジジババが持ってんだよ。消費税上げたら年寄りからも取れる」「生活保護の母子家庭は怠け者」など、お得意の福祉分野でも問題発言には事欠かない。舛添氏当確が伝えられた9日夜、「女たちの会」は、「これらの(舛添氏の)問題を知らないまま、同氏に投票した有権者はたくさんいたでしょう。たいへん残念」とした上で「私たちは今後も、ゆるやかな連携を保ちながら、舛添氏が都知事として何を言うか、何をするのかを、厳しくみていきたい」とのコメントを発表した。 

(片岡伸行・編集部、2月14日号)

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