声を聞いて! 脱原発のテーマ曲発売
2014年3月28日7:32PM
脱原発を歌う曲「声を聞いて~さよなら原発のテーマ~」が昨年末、発売された。曲を手がけたマチルダマーチの山口由貴さん(ヴォーカル)とハセタクさん(パーカッション)は、2人とも30代。「原発の問題に無関心な人たちの胸に残る」曲にしたいと、制作した。
マチルダマーチは、2007年に活動を開始。東京を拠点としていたが、3・11後、「放射能汚染で、食品選びの圧迫感が強くなり、このままでは音楽活動に集中できない」(ハセタクさん)と感じ、12年末に名古屋に引っ越した。東京では「官邸前デモ」に、名古屋では中部電力前の抗議行動などに参加していた。
ここで2人は、同曲をプロデュースした西英子さん(76歳)と知り合った。西さんは震災直後から脱原発を訴えてきた。60年安保闘争を経験した西さんは、「当時、闘いの現場には『インターナショナル』などの歌があった。歌は闘いの力になる。若者もさりげなく聴ける歌を作りたいと思った」という。
作詞をした山口さんはこう語る。「私が声を大にして『原発反対!』と主張する歌ではなく、福島の人たちの『声を聞いてほしい』との願いを込めて作った」。同曲の試聴はURL http://www.youtube.com/watch?v=280nxh5HuNMから。CDの販売に関してはMail matildamarch@hotmail.co.jpまで。
(渡部睦美・編集部、3月14日号)