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「帰れない町」で人を待つ満開の桜

2014年5月14日6:00PM

文・写真/藤原亮司

文・写真/藤原亮司

福島第一原発から約7キロ。毎年10万人の花見客で賑わった「夜の森」(富岡町)の桜は、“無人の町”で今年も満開の花を咲かせた。全長2.5キロの桜並木は、ほとんどが「帰還困難区域」に含まれる。バリケードで分断されたわずか300メートルの並木にかつての暮らしを想い重ね、人々が桜を見上げる。

避難先から家族と訪れた年老いた女性は、「もう、これが見納めかな……」。帰り際、桜にそう話しかけた。

(藤原亮司・ジャパンプレス、4月25日号)

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