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多彩な行動でアピール――川内原発の再稼働阻止へ

2014年7月4日10:32AM

再稼働阻止に向けて川内原発ゲート前に全国から集まった220人の人びと。(撮影/山本勇祐)

再稼働阻止に向けて川内原発ゲート前に全国から集まった220人の人びと。(撮影/山本勇祐)

全国の原発にさきがけて再稼働の審査が進む九州電力川内原子力発電所。その川内原発のある鹿児島県で、6月12日(木)から14日(土)の3日間、危機感を抱く県内外の市民らが集結して、再稼働阻止に向けて行動した。

初日は東京から駆けつけた市民らの主催で鹿児島県庁前で記者会見と集会が開かれた。2日目は早朝から、県内90団体の呼びかけでおよそ1000人の市民が県庁前に集った。鹿児島県議会6月定例会の開会日の当日で、議会開催中に伊藤祐一郎知事が再稼働の判断をするとみられたことから、この日が選ばれた。しかし、審査はずれこみ、定例会中に知事が判断するか見通しは立っていない。その知事は要援護者の避難計画について「10キロ圏内で足りる」と発言、市民の反発を招いている。

福島県大熊町出身で現在、仮設住宅での避難生活を強いられている木幡ますみさんは、集会で福島の惨状を説明し、「鹿児島を福島のようにさせてはならない」と訴えた。市民らは、知事と県議会各会派宛てに約12万筆の署名を添え、要請書を提出した。

13日午後3時からは再稼働阻止全国ネットワークとかごしま反原発連合による「川内原発再稼働阻止をめざす全国相談会」が開かれた。県内外から115人が参加し、筆者の基調報告と提起、全国各地の市民からの発言、また、作家の広瀬隆さん、ルポライターの鎌田慧さんからの助言や発言があった。

相談会とは別に午後4~6時、東日本実行委員会と現地の皆さん80人で、市内の目抜き通りにある天文館で“大情宣活動”(マイクアピールとビラ配り)を実施。受け取りの反応は良く、用意した4000枚のビラもすべて配布された。「川内原発反対の潮目が良い方向に変わってきている」と参加者らは実感。最終日14日は川内原発ゲート前で220人が参加し、記者会見と抗議集会が行なわれた。

(柳田真・たんぽぽ舎、6月20日号)

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