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茨城の牛久駅で「難民鎖国日本」を批判

2014年7月10日11:32AM

主催者らは世界と日本の難民認定制度の現状、収容施設での待遇改善などを訴えた。(写真/田中喜美子)

主催者らは世界と日本の難民認定制度の現状、収容施設での待遇改善などを訴えた。(写真/田中喜美子)

東日本入国管理センターの最寄り駅・JR牛久駅前で6月20日、「世界難民の日・1日キャンペーン」(主催は牛久入管収容所問題を考える会)が開催された。国連が2000年に決議の「世界難民の日」に連動するもので、会員と共に難民申請者も参加して入管収容所の現状や、日本の難民認定事情が報告された。

今年3月、同管理センター収容のイラン国籍とカメルーン国籍の男性2人が相次いで亡くなった。本件が大きく報道されたこともあり、20日は配布された資料を熱心に読み込む人や、マイクでの呼びかけに聞き入る人など、周囲からも高い関心が寄せられた。

昨年度、申請者数は過去最大の3260人にのぼった。しかし、実際に難民として認定されたのは6人で、内訳も、1人は1次審査で受けた「不認定」を裁判で取り消させた後であり、3人は異議申し立て後に認定、1次審査で認定されたのはわずか2人だった。紛争の激化するシリアから訪れた「難民」でさえ、1人も認定を受けていない。

安倍政権は外国人労働者受け入れ政策などを打ち出すが、その裏ではチャーター機で一斉強制送還するなど、不寛容な対応を続けている。国際人権法、難民条約の精神に反する政府の姿勢には、一刻も早い改善が求められる。

(田中喜美子・牛久入管収容所問題を考える会、6月27日号)

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