お勉強してね! 差別デモ反対のパネル展
2014年7月14日6:08PM
「朝鮮人は全員死にさらせ!首を吊れ!」「ゴキブリ朝鮮人は焼身自殺しろー!」
耳を覆いたくなるような罵詈雑言が吐き出される動画を前に、来場者らは言葉を失って立ち尽くした。6月28、29日に国際基督教大学(ICU、東京・三鷹市)で開かれた、反差別を訴えるパネル展「ヘイトスピーチ―闘う市民たち―」(第1回)での一場面だ。
主催の女組は、差別を煽るヘイトスピーチに反対する人々「カウンター」の中から昨年秋、結束した。女組の山下歩さんは、「カウンターが(ヘイト団体の)デモ隊に罵声を浴びせると、聞くに堪えないヘイトスピーチをかき消すことができますが、通行人には過激派同士の争いだと思われてしまう。だからまずは、こんなひどいデモが起きていて、それに抗議する人たちがいることを知ってもらいたいと企画しました」と話す。
会場には、抗議するカウンターたちの写真や差別反対のプラカードが展示されたほか、ヘイトデモの現場などを映した動画が終始流された。動画を見て、「これは『表現の自由』ではなく暴力だと思う……」と話す来場者もいた。冒頭のように、驚き立ち尽くす学生などの姿もあった。2日間で計304人が来場した。
第2回は、7月26、27日に東京都の新宿区立区民ギャラリーで開催される。詳細はツイッター(@onnnagumi)またはHP(URL http://onnagumi.org/)で。
(渡部睦美・編集部、7月4日号)