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検察審査会、東電元会長ら3人「起訴相当」──福島第一原発事故の責任問う
2014年7月31日7:33PM
東京第五検察審査会は7月31日、東京電力の勝俣恒久元会長(74歳)ら3人を業務上過失致死傷罪で「起訴相当」と議決したと公表しました。議決は7月23日付です。
東京電力福島第一原発の事故は東電が津波対策を怠ったために起きたとして、福島県の住民や避難者でつくる「福島原発告訴団」は当初、当時の東電幹部や菅直人元首相など政府関係者ら計42人を告訴・告発していましたが、東京地検は2013年9月9日、全員を不起訴としたのです。このため、「福島原発告訴団」は同年10月、勝俣元会長ら6人に絞って審査会に審査を申し立てていました。
他に起訴相当とされたのは、武藤栄・元副社長と、武黒一郎・元副社長の2人です。小森明生元常務は不起訴不当、別の元副社長ら2人は不起訴相当としました。
「起訴相当」の議決を受けて検察が再捜査しますが、仮に再び不起訴としても、別のメンバーによる検察審査会が再び起訴相当と議決すれば強制起訴されます。
議決はA4判18ページに及ぶ詳細なものです。ここに掲載します。
また、福島告訴団の主張については、『これでも罪を問えないのですか!──福島原発告訴団50人の陳述書』をぜひお読みいただければと思います。
(伊田浩之・編集部)
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