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韓国で徴兵拒否した青年が来日――U-20集会に参加

2014年10月9日6:29PM

「集団的自衛権」行使容認や特定秘密保護法の制定など、安倍政権が人権を制限するような動きを強める中、これに否をつきつける若者のイベントが東京都内であった。

2012年7月に「自らの思想・信条に反する」との理由で徴兵を拒否し、韓国からフランスに亡命したイ・イェダさん(22歳)が雨宮処凛・本誌編集委員の招聘でこのほど来日し、19日、日本外国特派員協会で会見を開いた。

イ・イェダさんは「中学生のときに手塚治虫の『ブッダ』を読み、生命を殺すことはしないと決めた」「徴兵制度は兵士として人を殺す訓練をする場」として批判。自らの選択について、「私は全然後悔していない。悪い結果になることも覚悟していたが、プライドをもって生きたかった」と語った。

同席した雨宮編集委員は「集団的自衛権の(行使容認の)閣議決定を受けて、イ・イェダさんの話を通して、軍隊や戦争、自衛権について考えようと思い、今回招聘した」「徴兵制や戦争に対してリアリティのない日本の若い人とたくさん交流してほしい」と述べた。

18日には、U-20デモ実行委員会主催の特定秘密保護法に関する勉強会が参議院議員会館で開かれた。U-20デモ実行委は同法の施行に反対する10代がつくる団体。雨宮編集委員とともにゲストとして出席したイ・イェダさんは、「韓国にも国家保安法という特定秘密保護法に似た法律があるが、国家に秘密があってはならないし、オープンにすべき」と言及した。

また、「明日の自由を守る若手弁護士の会」の武井由起子弁護士は席上で、「これほど曖昧で広範に秘密を指定する法律はない」「政府の一存で防衛秘密を永遠に非公開にできる」とその恣意性を指摘。田村優介弁護士は、同法違反で「裁判になっても、どのような秘密を漏らしたのかさえ公開されない」などと問題点を解説した。

U-20デモ実行委は11月に施行反対の抗議集会を都内で開くほか、今後もツイッターなどを通じて反対の声を広めていく予定という。

(及川健二・France10記者+成澤宗男・編集部、9月26日号)

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