植村氏への“脅迫煽る”元議員も――『朝日』叩きで集会
2014年11月13日11:57AM
「読まない! 買わない! 読ませない!」「『従軍』慰安婦は朝日新聞の捏造だった!」――「『朝日新聞を糺す国民会議』結成国民大集会」(同会議結成準備事務局主催)が10月25日、東京・永田町で開かれ、約1200人(主催者発表)が参加。中山成彬・衆議院議員(次世代の党)や渡部昇一・上智大学名誉教授(同会議議長)ほか各方面から50人弱(主催者発表)が登壇し、挨拶した。
藤岡信勝・拓殖大学客員教授は今後の争点は「二つある」として、第一に、従軍“慰安婦”問題の「土台になる(日本国への)朝鮮人強制連行のデマそのものを打ち砕かなければいけない」などと持論を展開。第二の争点は「南京事件」であるとして、来年「終戦70年」を前に「歴史戦が激しく闘われることになるのは間違い」なく、そこでは「必ず南京事件、南京大虐殺(の史実をめぐる応酬)がむし返されます」と述べ、『週刊文春』や本誌で近日、藤岡氏と本多勝一本誌編集委員による誌上公開討論が予定されていると告知した。
土屋たかゆき・前東京都議会議員は、元『朝日新聞』記者の植村隆氏が非常勤講師を務める北星学園大学(札幌市)に今年9月、何者かが植村氏を辞めさせなければ大学に危害を加えるなどと脅迫した事件に触れ、「(同大学に)抗議が殺到して、彼(植村氏)はなんと言ったかというと『大変な脅迫を受けている』(と訴えたが)、冗談じゃないですよ!」「だって国賊でしょ? 売国……でしょ?」などと脅迫行為を支持するともとられかねない発言を繰り広げた。
ジャーナリストの大高未貴氏は「左巻きの連中」を「歴史捏造主義者」などと揶揄したが、自身の「捏造」記事をめぐり、現在、韓国・ソウル大学の名誉教授から「出版物による名誉毀損罪」で告訴されている件(本誌10月17日号で既報)への言及はなかった。
(本誌取材班、10月31日号)