特定秘密保護法の施行に学生有志の会が抗議集会
2015年1月6日6:10PM
「特定秘密保護法に反対する学生有志の会」(SASPL)は、同法が施行された12月10日と前日9日の両日夜、首相官邸前で抗議集会を開催した。ここに市民も加わり、9日は約1000人、10日は約1700人が参加。学生たちは、同法に反対する各自の考えを訴えた。
「この法律は、今後廃止することができる。いまは絶望的だが、何もしないわけにはいかない。だから自らの意思を言葉にしよう。僕らには力があり、現実は変えられる」(男子学生Aさん)
「自由とは、自らの頭で考えること。そのためには知る権利が必要なのに、この法律は私たちのそうした権利を奪い、考えることを止めさせようとしている。だから、おかしいことはおかしいと言い続けます」(女子学生Bさん)
「秘密保護法が施行されても、決してあきらめない。施行されて『民主主義が終わった』と言う人々もいるが、終わったならまた新しい民主主義を始めよう」(男子学生Cさん)――。
10日をもって解散したSASPLは昨年末に結成され、都内を軸に活動を展開(本欄10月24日号などで詳報)。メンバーの元山仁士郎さんは、「自由と民主主義をテーマに、今後は特定秘密保護法のほか立憲主義や生活保障、安全保障など、次のフェーズに移行するための準備期間に入る」と語る。
(成澤宗男・編集部、12月19日号)