「慰安婦」めぐり“保守”が集会――片山さつき氏ら出席
2015年1月7日11:38AM
「慰安婦問題に終止符を! ~日本の未来の為に 立ち上がる女性たち~」と題する、なでしこアクション(山本優美子代表)主催の集会が12月12日、東京・永田町の憲政記念館で開催された。
「慰安婦」問題を〈事実無根〉などと語る衛藤晟一・内閣総理大臣補佐官(参議院議員)の電報が読み上げられたほか、国会議員としては、杉田水脈参院議員(次世代)がビデオ出演、片山さつき参院議員(自民)は来場、中山恭子参院議員(次世代)は秘書が出席した。
杉田議員は戦時中に「朝鮮半島にいる若い女性たちを20万人強制連行して性奴隷にしたということ」は「嘘である、捏造であることを海外にいかに発信していくか」と言及。片山議員は、自民党が衆院選の公約に連ねた「虚偽に基づくいわれなき非難に対しては断固として反論」すると謳う文言を強調し、「慰安婦というのはComfort Womenであって、軍相手にそういうご商売をした女性」「Sex Slaveというのは困る」と発言した。また、教科書検定制度により「義務教育の方はだいぶよくなった」「高校の方はまだこれから」と、教育分野への“介入”強化を示唆した。
当日は“保守”として活動する複数の市民団体も代表が挨拶。ジャーナリストの大高未貴氏はミニ講演で「嘘に嘘を重ね嘘の応酬を続け何が生まれるの」か、などと訴えたが、自身の捏造記事をめぐり韓国・ソウル大学の名誉教授から「出版物による名誉毀損」で告訴されている件(本誌10月17日号で既報)への言及はなかった。
(本誌取材班、12月19日号)