「表現の自由」問う企画展、市民らが開催
2015年1月26日7:05PM
「表現の自由」問う企画展、市民らが開催
「表現の不自由展~消されたものたち~」と題する企画展が1月18日から東京都内のギャラリー古藤(練馬区栄町9-16)で開催される。企画趣旨によると、集められた作品は絵画・彫刻・写真・映画・テレビ番組・文芸などで、過去に展示中止・掲載拒否・作品撤去されたり、検閲・自粛されたりした。2012年に東京・新宿ニコンサロンで旧日本軍「慰安婦」被害女性の写真展が中止され、現在、理由を明らかにするため係争中の安世鴻氏、来日する《少女像》の作家ら6人の作品展示、映画上映やトークイベントを行なう。
実行委の岡本有佳共同代表は「天皇制や戦争(加害)責任を問う作品はこれまでもタブー視されることがあった。さらにここ1~2年は表現の自由を侵害する範囲が拡がっている」と指摘する。「3・11以降は原発、原爆、憲法9条まで。第2次安倍政権の発足やヘイト・スピーチ(差別煽動表現)といったレイシズムの台頭も足並みを揃えている」と言う。会場で販売予定の図録には年表があり、1960年代から今年に至るまで、「表現の自由(場)」が加速度的に制限されていく様子が見てとれる。
2月1日までの企画展は入場料500円。大学・高校生、障がいのある方は300円。中学生以下は無料。問合せはMail hyogenfujiyuten@gmail.com。
詳細はURL https://www.facebook.com/hyogennofujiyuで。
(内原英聡・編集部、1月16日号)