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外国特派員協会でバトル!?――「右翼」主張に反論続々

2015年3月27日5:30PM

『朝日新聞』が戦時中の大日本帝国陸軍の悪行を強調したことで日本の名誉を損ない、国際社会における日本の評価を低下させたとして、同紙を訴えた「朝日新聞を糺す国民会議」の会見が2月23日に東京・有楽町の日本外国特派員協会で行なわれ、「頑張れ日本! 全国行動委員会」幹事長の水島総氏と「史実を世界に発信する会」代表の加瀬英明氏は、外国人記者に対し「日本について無知で不勉強」などと糾弾。しかしイタリア人記者から個人的意見として「あなた方の主張には憤慨している。侮辱すべきではない」と反論されるなど、日本の右翼・歴史修正主義者たちの、海外メディアと国際社会に対する認識と対応が相変わらず見当外れであることを示した。

AFP通信社東京副支局長ヒュー・グリフィス氏は自身のツィートで「従軍慰安婦を否定する連中は全然分かっちゃいない。連中がおかしなことをするほど、日本の戦争犯罪の記事が書かれるのに」と述べている。グリフィス氏が言いたいのはこうだ。日本在住の外国人記者の多くは、日本の記事を書く際、何十年も前の歴史にはあまり興味がなく、政治や経済の現状に焦点を当てようとする。だが、日本の右翼・歴史修正主義者たちがこの問題を掘り起こし、国際世論を敵に回し続けるからこそ、外国人記者は戦時中の「従軍慰安婦」の悲劇について取り上げるのだ。

日本の右翼が、帝国陸軍が犯した残虐行為を否定することで日本に対する国際世論の改善に尽力しているという認識も誤っている。実際、世界の人々は彼らが思うよりも事情に通じている。「自分たちには何の罪もない」と主張する子どもっぽい人よりも、たとえ過去に過ちを犯しても自らの行ないを悔い、その経験を糧に成長した人のほうが広く尊敬を集めるのである。水島氏と加瀬氏は、自分たちこそ世界の道徳的常識を知らないことを露呈しただけだった。

(マイケル・ペン/ジャーナリスト、3月13日号)

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