安倍政権に女性たちがレッドカード
2015年6月4日2:09PM
「女性の力をあわせて9条を守り抜こう」
安倍内閣が集団的自衛権の行使を含む安全保障関連法案を閣議決定した5月14日、800人以上の女性たちが「戦争法は許さない。憲法9条を守ろう」と東京都内・銀座をパレードしながら訴えた。
安倍政権にレッドカードを突きつけるという意味で、女性たちは赤い帽子やTシャツなどに身を包み、買い物客でにぎわう通りをデモ行進しながら、「日本を“戦争する国”にするな」「積極的に平和を壊すな」とシュプレヒコールをあげた。
三鷹市から参加した72歳の花上香世子さんは、戦前を彷彿とさせる最近の政治の動きを懸念し、国会前での行動には連日足を運ぶという。「お友だちは旅行を楽しんだりしているが、そんな場合じゃない。民主主義が危機に直面している。みんな誰かがやってくれると思っているが、自分が動かなければ何も変わらない」と話した。
1歳の息子を連れて買い物に訪れていた女性は「子どもがいるから心配。戦争する国になっては困る」と改憲の動きを注視してきたが、一方で政権・与党の説明が不十分だとも感じ「9条で何がしたいのかわからない」と語った。
パレードを主催したレッドアクション実行委員会は、「国民の合意なく集団的自衛権を決め、国会も国民も軽視したやり方は許せない」と呼びかけた。
(松元千枝・ジャーナリスト、5月22日号)